ディスカウント店「ドン・キホーテ」が高知市内に出店する見通しとなった。国内634店舗を展開するチェーン店だが、全国で唯一、高知県内には未進出だった。同社の担当者は「高知の人は新しいものが好きと聞く。大挙して来店して欲しい」と期待を語った。
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「ドンキ」は1989年に東京都府中市に1号店をオープン。大型店の「MEGAドン・キホーテ」などを含めて全国に634店舗(10月時点)を展開。出店していない都道府県は高知のみだった。海外にも7カ国・地域で113店舗ある。
ドンキの運営会社が、高知市内で12日に開かれた県大規模小売店舗立地審議会で計画を発表した。新店舗「ドン・キホーテ高知店」(仮称)は、高知市中心部(はりまや橋交差点)から東へ約2キロの同市東雲町などに位置し、すでに現地では建設工事が進んでいる。
審議会で承認された計画によると、建物は平屋で、店舗面積は4204平方メートル。駐車場243台と駐輪場108台を設ける。新店舗のオープン日や営業形態について同社広報室は、現時点で開示できる情報はないなどとしている。
店舗用地は国道32号沿いにあり、審議会には地域住民から「大渋滞になり交通事故がおきる危険度が高くなる」などの懸念が寄せられていた。同社は店舗西側にも約100台分の臨時駐車場を設け、市内北部などから来店する乗用車がスムーズに止められるよう配慮するとした。(羽賀和紀)